America Art Japan

Kusama – Infinity

ドキュメンタリー映画の草間彌生インフィニティを、MFAことボストン美術館で先日観てきました。

驚きました。。。

想像以上に抑圧された家庭環境で小さい頃から育ったこと、両親に対する不信、しかも時代は戦時中、戦後しばらくしてアメリカに来てみたものの、アメリカででさえ男性優位の社会であり、アート界も例外ではなく。日本人の女性アーティストがいかにアートギャラリーでも認められず、他の男性アーティストにはアイデアも真似されたりし、精神的に相当にやられ、経済的にも厳しく、本当にとんでもない苦悩を長い長い年月味わってきた人だったってことが、この映画を観てわかったのです。

あの大きなかぼちゃの可愛さとポップさ、水玉の突起物が空間を無限に埋める部屋、全ての作品の起源は、数多くの苦しみが蓄積し、爆発し、変身したものだったように思えます。精神の障害を患い、水玉が視界に埋め尽くされたり、植物を食べたくなる衝動にかられたり、そのような幻覚や衝動から逃げるための絵を描くという活動。

死に物狂いで闘ってきたとアーティスト自身が言ってるようですが、言葉通り、幼い頃からアメリカから日本へ帰った後でも好意的に受け入れてもらえない苦しい期間は終わらず、しかしその長い年月にとんでもなく多い数の作品をひたすら生み出してきたエネルギーはとてつもないものだと思います。

社会に対し訴える目的で行われた、果てしなく勇敢でとんでもなく新しいコンセプトのパフォーマンスやインスタレーション。人々は新しいものに興味がある、人々は平和を欲するということを確信したと言います。社会へのサービス精神も持っているんですよね。あれだけ打ちのめされている状況なのに、ユーモアと、社会や世界を見つめる余裕があるんですよね。

スイスのArt Baselでとんでもない価格で売られていたInfinity Netや自画像の作品を至近距離で見た時、この人は一体どんな声をこの作品の中に込めているんだろう?と思いました。自らを表現するアートというよりは、自らを癒すと同時に社会、世界のためのアートなんでしょうか。

日本からいきなりジョージア•オキーフに手紙を書き、返事も来て、アメリカの方が日本よりはアート活動に良い環境かもしれないということで渡米も決心。私はジョージア•オキーフも大好きなので、おーっ!そんな繋がりがあったんや!って思いましたが、映画でその手紙も紹介されてたのですが、どうしてこんな手紙英語でスラスラと書けたんだろう?!英語どこで習ったの?!と。凄い人はなんでもできることが超越してるのかもですね、、、

映画の終わり頃、あまりにも長い苦しい時から解放された今の彼女の絵を描いている姿に涙する。

アーティスト根性。作品作りへの情熱。世界への愛。

宇宙的に素晴らしい。

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